楢葉発の日本酒「楢葉の風」完成
以前の記事で、楢葉町での「酒造り」についてのお知らせをさせていただきましたが、嬉しい続報があります。
このたび、その日本酒「楢葉の風」が完成いたしました。
楢葉町で育てた酒米を、会津美里町の酒蔵で仕込み醸造された日本酒です。
「楢葉の酒づくりプロジェクト」と銘打ったこの事業。
その背景には、楢葉町に生きる人々、楢葉町を愛する人々の、楢葉町への思いがありました。
「震災からの復興の為、急ピッチで進められた復旧工事と引き換えに、
がれきや大型土嚢が田畑に積み重ねられていった。
こうした環境に風評被害も生じた。
それでも、田んぼは米を作るべき場所と、
いつの日か営農を再開するために管理し続けられてきた。
「楢葉の原風景を取り戻し、人々のコミュニティを再生したい」
地域の資源である米をつくり、
日本酒をつくることで再び循環の輪が広がりだすのではないか。
これを求めて楢葉を訪れ、お酒を酌み交わせば、
楢葉を語る機会が生まれる。」
(同プロジェクトの公式Facebookより抜粋)
プロジェクトの立ち上げに際しては、
弊社執行役員が発起人として参画させていただき、
日本酒づくりによる地域の復興、田畑の再生へ向けた試みとして提案。
町や町振興公社、商工会などからなる委員会が昨年10月に発足し、
初めて酒米づくりに挑戦された米農家さん、
実際の醸造を担う蔵元さん、
プロジェクトに賛同した方々の思いが、約半年を経て結実しました。
出来上がったのは純米大吟醸、
特別純米、
そしてそれぞれのうすにごり生酒の4種類。
4月9日に行われた試飲会では、松本幸英楢葉町長、
渡部英敏会津美里町長らが試飲し、
「やわらかい味わい」と評されました。
今後は楢葉町振興公社で扱うほか、コラッセ福島、
東京・日本橋ふくしま館「ミデッテ」などでも販売される予定です。
「楢葉町に良い風が吹くように」
との思いを込めて名付けられたこの日本酒が、
そのやわらかな味わいで、
多くの人の和を醸すことを心から願っています。
福島民報
福島民友新聞
河北新報
楢葉の酒づくりプロジェクト 公式Facebook
https://www.facebook.com/narahanokaze/
(本稿内各写真出典)