桜のお話。
四月になりました。
開発部の佐藤です。
私の勤務する事務所の前には小さな公園があり、ソメイヨシノが見事な花を咲かせています。
春といえばソメイヨシノ。私たち日本人には最もなじみ深い花です。
桜も品種は数あるのですが、いわゆる「開花宣言」という時の基準株もソメイヨシノです。
まさに日本を代表する花の中の花、とも言えるでしょう。
ソメイヨシノは実はたった一本の原木にさかのぼり、挿し木で増やされ広まったのだそうです。
つまり、日本に生えているソメイヨシノはすべてクローン。何だか不穏な響きですね…。
諸説あるようですが、江戸時代の中頃~末期にかけ園芸品種として確立したとされています。
そんなソメイヨシノ、実は病気や怪我にとても弱く、内部から腐りやすいという特徴があります。
外目には分かり辛く、専門家の診断が大切で、それも造られた品種ゆえの弱さなのでしょうか。
また花見客のバーベキューによる煙やゴミの放置による雑菌の繁殖にも弱いと言われています。
日本人に最も愛されるソメイヨシノが、私達日本人によって傷つけられるのは悲しいことです。
海外から訪れる方々はこぞって、「日本は四季がはっきりしていて美しい」と口にします。
その移り変わりの象徴の一つである桜だからこそ、私たちが大切にしないといけない。
環境も同じこと。
私たちが大切にした分だけ、きれいな花や深い森、自然を守ることが出来ます。
微力ながらも、そのお手伝いが出来ていると信じて、私たちは今日も職務に励んでいます。