変化、という面白さ - 新年のご挨拶に代えて
新年あけましておめでとうございます。開発部の佐藤です。
恵和興業株式会社は、1/6より全事業所が通常営業となっております。
本年もどうぞ変わらぬご愛顧、お引き立ての程、何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、昨年最後の夜、皆様はどのようにお過ごしでしたでしょうか。
私は実家で家族と紅白歌合戦を観戦(視聴?)していました。
新旧織り交ぜた様々な顔触れが並ぶ中で思わず、はっとさせられた一幕がありました。
そのことについて少々、今回は書いてみたいと思います。
小林幸子さんという、日本演歌界を代表する有名な歌手がいらっしゃいます。
この方が数年ぶりに紅白に帰ってきました。それも、自分のフィールドである演歌ではなく、ネット上でブレイクした曲を引っ提げて。
小林さんご本人はビジネス上の諸事情によりしばらく紅白から遠ざかっておられました。その余波もあり、TV出演や演歌のイベントからも離れていたと聞いております。
その間、小林さんは「自分の居場所を失った」と嘆くでもなく、インターネットという「歌える場所」を自ら掘り当て、その新たな水脈へと躊躇なく飛び込み、自作の動画を手ずから投稿するなど、様々なチャレンジをされていたようです。
そして紅白復活に際して歌った楽曲は「千本桜」。
「ボーカロイド」と呼ばれるコンピュータによる歌唱ソフトを用いて製作され、インターネット上で発表されて有名になった曲です。そのピアノアレンジがトヨタ・アクアのCMでも使われていますね。
小林さんは先述のチャレンジの中で若い世代の方々と接し、演歌ではなく、新たな発信方法で世に出た様々な楽曲に触れ、それを「面白い」「自分も歌ってみたい」そう思われたとのこと。
結果として、数年ぶりの紅白復帰は異例の特別枠。
白組でも紅組でも、そして演歌でもなく、新たな「歌手 小林幸子」としてステージに登場されました。
その言うまでもない圧倒的な歌唱力と、若い世代の作り上げた楽曲が化学反応を起こし、紅白という一世一代の大舞台で、誰にも真似できない唯一無二の存在感を放っておられました(歌う小林さんに合わせ、審査員席の羽生結弦選手が歌詞を口ずさんでいたのも印象的でした)。
それを見ながらふと、思いだした言葉があります。
「生き残るのは強い者ではない。
生き残るのは賢い者ではない。
変化に最もよく対応した者だ。」
ダーウィン
人は変化する。時代も変化する。求められるものも変化する。
変化を恐れず、受け入れ、自らを変化させることで対応する。
それこそが「進化」と呼ばれるものの本質なのかも知れません。
廃棄物を取り巻く世情も絶えず変化していくものなのであれば、
それに応じた姿かたちへと、しなやかに自らを変化させていくこと。
何よりその変わっていく過程を「面白い」と感じることが出来ること。
そして自分達の感じた面白さを、ビジネスの中での魅力として発信していけたなら、それはとても素晴らしいことだと思います。
皆様におかれましても、良い方向への変化をし続けることが出来る一年になりますように。
それを心から祈念し、改めまして本年も宜しくお願い申し上げます。