思いやリサイクル by本多
大震災発生後、仙台市内の全世帯が停電、大部分の地域で断水、都市ガスの供給停止、電話(固定・携帯共に)不通と、ライフラインがほぼ壊滅状態となりました。
私も一時避難所となった市民センターにて、交通整理や炊き出しのお手伝いをしながら3日間身を寄せておりました。
避難者や近隣住民の命を繋ぐため、地元町内会の方々が休む間も無く動き回ります。
その団結力は素晴らしく、心強く、水や食料を求めて訪れる方々は皆一様に安堵の表情を浮かべました。
電気・水道の復旧と同時に避難所は閉鎖となりましたが、最後にスタッフの皆様へ御礼とご挨拶をできなかったことが悔やまれます。
雑然とした日常へ皆が戻っていきます。
まだ平穏な日々は訪れず、余震が多発する中、ガソリンスタンドやスーパーには行列ができ、不安を抱えながら皆が暮らしています。
しかし、日常へ戻れず、未だに支援の手を待ちわびる人々がいます。
誰かに助けられた人は誰かを助けなければなりません。
何かできることを。
リサイクルと同じ、思いやりのサイクルに私も加わらなければ。