生命の輝き by本多
今朝、蝉の幼虫が水たまりに落ちてもがいていました。
本来なら既に羽化して飛び立っているべき時間ですので、既に弱って脱皮できない可能性もありましたが、拾い上げて日陰の幹に登らせました。
しばらくすると羽化が始まりました。
通常は深夜から夜明け頃の時間に羽化するので、実物を見られることはそうありません。
7年余り地中で過ごしたセミの幼虫にとって、一世一代の大仕事です。
ここまで来ればほぼ成功です。
ゆっくりと羽を伸ばして乾燥させます。
体も羽も少しずつ色が付き、固くなってきます。
残念ながら、この後は写真を撮る前に飛びたってしまいました。
約7年間を土の中で過ごし、わずか1週間程度だけ地上で活動するセミの一生はとてもドラマチックであり、夏休みの自由研究には格好の素材です。
表情こそありませんが、一生懸命な様子についつい私も応援してしまいました。
仙台ではまだセミの鳴き声は聞こえませんが、これから彼らが賑やかに夏を演出してくれることでしょう。